「チェンソーミルで丸太を製材!DIY木の椅子づくりに挑戦 ― フォレストリー・ラボ中級 最終回」


3月2日にフォレストリー・ラボ中級コースが開催されました。

この日のラボの内容は、チェンソーミルを使用して丸太を製材し、製材した板からチェーンソーとⅮン道工具を使っての椅子を作成しました。

チェーンソーミルとは、チェーンソーに取り付けることで丸太を板材や角材に製材できるアタッチメントのことです。
通常は製材機や製材所で行う作業を、山や現場でも手軽にできるため、林業・自伐型林業・DIY・セルフビルドなどで人気があります。

■ 構造と仕組み

チェーンソーミルは、以下のパーツで構成されています。

パーツ名役割
ガイドレール最初の水平基準を作るためのレール(アルミ製など)
フレーム(アタッチメント)チェーンソー本体に取り付ける金属フレーム
厚み調整機構切る板の厚みを調整するネジやスライダー
クランプ部チェーンソーのバー(ガイドバー)を固定する部分

■ 取り付け方法

  1. チェーンソーのバーにクランプして固定。
  2. ミルのフレームに厚み調整ネジがあり、ここで切る板の厚みを設定。
  3. 最初は**水平ガイド(ガイドレールや丸太の上に設置する直角材など)**を使って1カット目を平らにする。
  4. 以降は平らになった面を基準に、ミル本体をスライドさせながらカットしていく。

【特徴・メリット】

1. 持ち運びが容易

  • 小型で軽量なため、山や現場で丸太を製材できる。
  • 持ち運び可能な製材機として重宝。

2. コストが安い

  • 一般的な製材機(バンドソー)に比べると非常に安価
  • 本体価格は1〜5万円程度(大型モデルは10万円以上もあり)。

3. 大径木にも対応

  • 使用するチェーンソーのバー長に依存するが、長いバーを使えば直径1m級の丸太もカット可能。

4. 特殊技術不要

  • 基本的なチェーンソー操作技術があれば、誰でも比較的簡単に製材できる
  • ただし、精度を上げるにはコツや道具の工夫が必要

【デメリット・注意点】

1. チェーンソーの負担が大きい

  • 製材は**横挽き(木目に対して直角に切る)**作業のため、チェーンソーに負担がかかる。
  • 横挽き専用のリッピングチェーン(Ripping Chain)使用推奨。

2. 燃料・オイル消費が多い

  • 製材は負荷が高く、燃料消費やオイル消費が増える

3. 精度は製材機には劣る

  • 板の厚みムラや波打ちが起きやすい。
  • 精度を上げるには「ガイドレールの工夫」「チェーン目立て」「切削条件調整」などが必要。

4. 作業音・粉じん

  • 通常のチェーンソー作業以上に大きな音大量の切り粉が出る。
  • 防護具(防塵マスク・イヤーマフ・ゴーグル)必須

【主な用途】

用途内容
山林での現地製材重機搬出が困難な場所でも、丸太を板材化して運搬しやすく
自然木を活かした建築丸太から構造材・羽目板・外壁材などを製材
小規模自伐林業小規模な木材加工での自給自足スタイルに最適
趣味・DIYテーブル天板、棚板、ウッドデッキ材などの自作

【必要な道具】

道具名用途
チェーンソー(大排気量)目安50cc以上(大型ミルなら80cc以上推奨)
リッピングチェーン横挽き専用チェーン
ガイドレール(自作可)最初の水平基準作り
クサビ・レバーブロック丸太固定、反り防止
燃料・オイル・目立て道具必需品

【実際の流れ(簡単な手順)】

  1. 丸太を水平に設置し、両端を固定。
  2. 丸太の上にガイドレールを置き、初回カット。
  3. 平面ができたらガイドレール無しで、チェーンソーミルをスライドさせながら製材。
  4. 目標の厚みまで何回かカット。
  5. 必要なサイズの板材・角材を確保。

【ポイント・コツ】

  • チェーンの目立ては横挽き用の角度(10度前後)に調整。
  • 初回カットの精度が後の仕上がりを大きく左右。
  • チェーンソーミルのガタつき調整をこまめに。
  • 湿った木は粘りがあり、目詰まりしやすいので頻繁に掃除。

午後からは製材した板を材料に椅子を作成しました。

今回作成したものは、背もたれの板を座面に差し込むだけで立てられる、座る部分と背もたれがあるシンプルな木の椅子です。

作り方

① 【板を2つに切る】
まず、チェンソーミルで製材した役3cmの厚さの板を2つに切ります。

  • 1つは背もたれになる板
  • もう1つは座るところと足になる板です。

② 【背もたれに差し込み口を作る】
次に、背もたれの下の方に、座るところと足なる板をはめこむための**切り込み(スリット)**を作ります

③ 【組み立てて完成】
最後に、背もたれのスリットに座るところと足なる板をグッと差し込みます。

チェンソーと丸ノコを使って、受講生のみなさんが上手に椅子を作ることができました。

これで、今年度のフォレストリー・ラボ中級コースは無事に終了です。
受講生のみなさん、本当にお疲れさまでした!
そして、ご参加ありがとうございました。

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