安全性を高める伐木方法「オープンフェースとボアカットを組み合わせる」


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1月18日にフォレストリー・ラボ初級が開催されました。

今回のラボでは、木を安全に倒すことを目的として、オープンフェースとボアカットを組み合わせた、欧州式の伐木方法についてお教えしました。

木を安全に倒すためには、「どちらに倒すか」と「いつ倒れるか」を、作業する人が自分で決められることが大切です。

オープンフェースとボアカットを組み合わせた方法は、この2つを同時にコントロールできる、とても安全性の高い切り方です。

オープンフェースノッチとボアカットを組み合わせた伐倒方法は、ヨーロッパで現在、木を安全に倒すための基本的なやり方として使われています。
この方法は、切りこみで木が倒れる方向をはっきり決め、中から切ることで木が倒れるタイミングを自分でコントロールできることが特徴です。

まず、木を倒したい方向に向けてオープンフェースノッチを作ります。
オープンフェースノッチは、開き角を約70〜90度と大きく取る受け口で、木が倒れている途中でも受け口が閉じにくい構造になっています。
そのため、ツル(ヒンジ)が長く働き続け、倒れ始めてから地面に着くまで、倒れる方向が安定します。
これにより、方向のずれや急激な倒伏を防ぐ効果が高まります。

次に、ノッチが完成したら、後ろ側からすぐに追い切りをするのではなく、
ボアカット(突っ込み切り)を行います。
ガイドバーの先端を使って幹の内部に刃を入れ、あらかじめ決めたツルの幅と厚みを残しながら、幹の中を切り進めていきます。
この作業によって、後ろ側には意図的に切り残した部分(追いツル)ができ、木は倒れる直前の状態でも、その場に立ったまま安定します。
その結果、作業中に木が予期せず倒れてしまう危険を防ぐことができます。

ボアカットを使うことで、ヒンジの形や大きさを事前に正確に整えることができ、ツルが不ぞろいになったり、早く切れてしまったりするリスクが減ります。
また、木が自立した状態を保つため、作業者は周囲の安全確認や退避経路の確保を、落ち着いて行うことができます。

周囲の安全を確認し、退避の準備が整ったら、最後に追い口側の追いツルを切断します。
これによって伐倒が始まり、ツルが有効に働きながら、
オープンフェースノッチで決めた方向へ、木は安定して倒れていきます。

このように、オープンフェースノッチとボアカットを組み合わせた伐倒方法は、傾いている木や太い木、住宅の近くなど、特に高い安全性が求められる現場で効果を発揮します。
そのため、欧州の伐木安全教育では、基本となる伐倒技術として広く採用されています。

ただし、ガイドバーの先端を使う作業には、キックバックの危険があることや、腐りがある木ではツルが十分に機能しない場合がある点に注意が必要です。
状況によっては、ウインチやロープによる補助と併用することが重要です。

これらのポイントを踏まえ、受講生の皆さんには実際にオープンフェースノッチとボアカットを組み合わせた伐倒方法を実践していただきました。

次回のラボは2月15日に開催されます。

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