今回のラボの内容は、前回と引き続き壊れにくい作業道開設の仕方を実践しました
「作業道」は、森林や山林などの自然環境において、様々な作業を行うために整備された道路のことです。このような道路を整備する際に、地形に合わせて「切土」と「盛土」を行います。 「切土」とは、斜面を切り崩して道路を作ることで、道路の高さを調整するために行われます。一方、「盛土」とは、斜面に土を盛り上げて道路を作ることで、道路の高さを調整するために行われます。これらの作業は、道路の安全性や耐久性を確保するために重要な作業です。
森林作業道の整備にあたっては、地形、地質、気象条件等の特性を熟知していることが必要であり、雨水等が路面を流れないようにするため、基本的に等高線に沿って設定されます。また、谷沿いの林道等から稜線に登坂する作業路は、雨水等が集中しないようにするため、小尾根上で、S字状に設定することを心がけます。
林業において、急傾斜地での森林作業道作設には、以下のような留意点があります
- 切土・盛土高の抑制
- 切土高は1.5m程度以内、切土勾配は6分(土砂)、3分(岩)を標準
- 盛土勾配は概ね1割より緩く、盛土高が2m超なら1割2分
- 傾斜が急になれば切土高が高くなり、切土量が多くなります。また、盛土勾配と地山勾配が同程度となることから、盛土のり面がすりつかず、盛土高も高くなります。切土高を抑え、盛土を安定させることが重要となります。
急傾斜地での森林作業道作設においては、切土高や盛土高は斜面の傾斜により大きく変わります。路線選定では、傾斜区分図でおおまかに傾斜状況を把握し、現地で局所的な傾斜変化を確認することも必要です
路線を選定する際には、安定している地形や地質の箇所を通るように選び、同時に切土や盛土の量を最小限に抑え、分散排水を促進するために、線形を地形に沿った曲線状や波形勾配にすることが重要です。
森林作業道の幅は通常2.5mから3m未満ですが、作業の効率と安全性を考慮して、基本的には3m未満とします。ただし、山の傾斜、作業道周囲の森林状態、伐採搬出の作業内容や方法などを考慮して、一部分においては拡幅や減幅を行うことができます。
森林作業道の耐久性向上のためには、根株工と呼ばれる手法が使われることがあります。これは、路網作成時に発生した支障となる木の根株を盛土法面に配置し、路肩をしっかりと固めることで、道路の耐久性を向上させる方法です。土留根株は、比較的手頃な価格で施工が容易であり、現地で入手可能な根株を利用できるため、一般的に採用されています。
ただし、根株工は丸太組と同じく、腐朽が進行すると耐久性が低下する可能性ががあります。
山林の状況に合わせて、地質や勾配などを熟慮し、検討しながら作業道開設を実践していきました

途中、ムササビの巣箱の取り付けを直す作業をしました
ムササビは、リス科に属する哺乳動物で、日本に特有の種です。体重は約800~1200gで、体長と同程度の長い尾を含めると総長は約70~80cmに達します。この動物は前足と後足の間に飛膜と呼ばれる膜があり、この飛膜を広げることでグライダーのように滑空でき、木から木へと飛び移ることができます。
巣箱まで約6mほどあり、林業用の1本梯子で、安全帯を装着して安全に昇降しながら、巣箱をとめてあるロープを結びなおしました
途中、2匹のムササビがびっくりして、巣箱から飛び出してきました
巣箱を取り付けなおし、無事作業終了しました
びっくりして逃げていったムササビたちは、2日後には巣箱に戻ったそうです
次回のラボ中級は2月4日です
フォレストリー・ラボは、あなたにぴったりのチェンソーや刈り払い機の選び方から始めて、使い方やメンテナンス方法、安全な取り扱い方法、効果的な作業手順など、必要な知識と技術を一から丁寧に教えます。特に、危険性のある作業だからこそ、安全で確実な技術を身につけることを重視しています
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