10月15日にフォレストリー・ラボ初級クラスが開催されました


10月15日のラボの内容は「伐木等の業務に係る特別教育」の3日目を行いました。

3日目の内容は午前中、学科講習として「チェーンソーに関する知識」、「振動障害およびその予防に関する知識」を行い

午後からは実技教育として「チェーンソーの点検および整備」をテキストにを使いながらお教えしました

振動障害は、主にチェーンソーや刈払機などの振動を伴う工具の使用によって引き起こされる、手や他の体の部分の血液の循環に関する問題、末梢神経の損傷、そして骨や関節に関連する障害など、3つの種類の障害を総じて指します。

振動障害は、主に機械や機器から生じる振動が主要な原因で、この振動には作業時間や環境条件(例: 寒冷など)や日常生活などが複雑に影響を与え、その結果、障害が発生すると言われています。

特に林業で振動障害の問題として取り上げられているのが、レイノー現象(または蒼白現象)です。この現象は、長時間の振動への曝露と寒さを感じる状況下でよく見られます。刈払機などの機械が発する振動のうち、低周波振動は主に骨や関節に、一方、高周波振動は主に循環系統に影響を与える傾向があるとされています。

振動障害は、手や腕にしびれ、冷たさ、またこわばりなどの症状が時折現れることもあれば、継続的に起こることもあります。さらに、この障害には、主に手や足の血液の循環に関連するレイノー現象(蒼白現象)、末梢神経への影響、そして運動機能に関する問題なども含まれます。

国際労働機関(ILO)は、振動障害を「振動によって引き起こされる疾患で、筋肉、腱、骨、関節、末梢血管、または末梢神経に影響を及ぼすもの」と定義しています。同様に、国際労働衛生協会(ICOH)の1983年のロンドン会議では、振動障害は主に次の3つの要素から成り立つと合意されました:指の循環に関連する問題、感覚や運動神経に関する障害、そして筋肉や骨などの骨格系統に関連する問題。

振動障害は、多くの異なる症状が入り混じる複雑な病気で、一度症状が進行すると回復が難しいことがあります。そのため、振動障害の予防策として、適切な作業用具の選択、適切な作業時間の確保、作業方法の最適化、労働環境の整備、そして振動障害を早期に発見するための特別な健康検査など、予防策が非常に重要です。また、必要に応じた適切な治療も欠かせません。

振動障害の予防策は、労働省の指針に詳しく記載されています

長時間にわたる振動工具の使用は、振動障害の大きな原因です。以前の振動工具による障害防止策は、操作時間を1日2時間未満にし、振動値を3G(29.4m/s2)以下に制限するというものでした。しかし、実際には高振動の工具をよく使用する場面が多かったため、2時間の制限では十分な対策とは言えませんでした。

国際標準化機構(ISO)の調査により、振動障害の予防には振動の頻度、強さ、およびばく露時間を考慮した対策が効果的であることが確認されました。そのため、厚生労働省はISOの規格に基づく新しい振動障害予防策を積極的に支持・普及しています。

新しい振動障害予防対策は、主に3つの要素から成り立っています。それは、3軸合成値の管理、日振動ばく露量A(8)の管理、そして日振動ばく露量の管理です。

3軸合成値は、振動工具が手指に与える振動の強さを示すもので、手の前後、左右、上下の方向で振動を総合的に評価する値です。これは、振動の周波数範囲を抽出し、それぞれの周波数で補正をかけて振動の強さを計測し、その結果を合算したものです。

日振動ばく露量A(8)は、1日における振動へのばく露の量を表します。この値は、3軸合成値と、実際に振動工具を保持して操作する時間を組み合わせて算出されます。

日振動ばく露量の管理とは、1日の振動ばく露の量をコントロールすることを指します。これは、作業時間を調整して「日振動ばく露限界値」を超えないようにしたり、振動が少ない工具を選んだりするなどの対策を実施することです。

振動障害の症状を軽減するために、チェーンソーを使う際には、定期的に休憩をとることが大切です。厚生労働省は、これを助けるためのガイドラインを提供しています。これによれば、1回の作業を最大で10分に制限するべきです。大きな木を切る場合、10分が経過すると一旦休憩を取りましょう。休憩の時間は、作業時間と同じくらいに設定します。例えば、10分作業したら、10分間の休憩を挟むようにしましょう。

また、1日における操作時間は、最大でも2時間までと規定されています。チェーンソーを使った作業の他にも、さまざまな仕事を上手に組み合わせて、作業を進めるようにしましょう。また、振動の強さを示す「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」に基づく操作時間制限も存在します。これにより、1日の操作時間が2時間未満になる場合もあることに留意しましょう。

チェーンソーのメンテナンスに際して、大切なポイントと注意点は、定期的な手入れが欠かせないことです。特定の点検箇所を忘れずに確認することで、長く使い続ける上での手間を節約できます。

チェーンソーは微細なゴミがたまりやすく、これを無視すると事故やけがの危険が高まります。だからこそ、日々のメンテナンスが重要です。専門的な点検とメンテナンスの教育を受けることで、チェーンソーをより快適に使い続けることができ、長寿命化にも貢献します。

あなたにぴったりのチェンソーや刈り払い機の選び方から始めて、使い方やメンテナンス方法、安全な取り扱い方法、効果的な作業手順など、必要な知識と技術を一から丁寧に教えます。特に、危険性のある作業だからこそ、安全で確実な技術を身につけることを重視しています

初めてチェンソーや刈り払い機を使う女性の方でも、安心して木の切断作業を行えるよう、分かりやすく丁寧にサポートいたします。あなたのニーズや目標に合わせたカスタマイズされた指導を通じて、自信を持って作業に取り組むことができるようお手伝いいたします

また、フォレストリー・ラボでは、伐木などの業務特別教育と刈り払い機の取り扱い安全衛生教育も提供しており、これらの教育を修了された方には修了証をお渡ししています。この学んだ知識や技術は、本業としても、副業としても有効に活用できます。

さらに、基本技術から応用へ中級者のための超実践的林業実践講座として、「フォレストリー・ラボ 中級」では初級で得た知識と技術を応用し、さらに難しい技術を実践していきます。チェンソーのキャブレターの分解・清掃、昇柱器と使った木登り、大径木の伐木など本業として使える技術を習得できます。また、里山資源を活用できるように軽トラックが入れる幅の作業道開設の基本をお教えします。

また、フォレストリー・ラボ 中級の中で小型車両系建設機械の安全衛生教育行い、受講された方には修了書をお渡ししますのでここで学んでいたことを本業としても副業としても活用していただけます


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