今回のラボの内容は、午前中、林業でよく使われるロープワークをお教えしました
林内の境界確認や間伐をするための標準値調査、伐木作業や集材作業など、林業でもロープやワイヤーロープを使う時があります
「標準地調査」とは、森林調査において広く用いられている方法であり、森林の材積を正確に推定することができます。具体的には、一定面積内の立木を計測して、対象森林との面積比で全体の材積を推定する方法です。この方法は、全ての立木を計測する方法が時間と労力がかかるため、広く用いられています。
具体的には、以下の手順で行われます。
- 森林内の一定面積を選定する。
- 選定した面積内の立木を計測する。
- 計測した立木の材積を求める。
- 面積比を用いて、全体の材積を推定する。
森林内の一定面積を選定するときに通常10m×10mの正方形のロープを張り、その中の立木を計測します
その時に使われるロープワークとして代表的なものが「巻き結び」です
「巻き結び」とは、ロープを芯に縛り付ける結び方の一つで、密着した状態で締め付けることができ、締め付けた状態から緩みにくいのが特徴です。この結び方は、船舶関連で用いられてきた古典的な技法であり、広く用いられています。
巻き結びの結び方はとてもシンプルで、以下の手順で行われます。
- ロープを対象物に巻き付けます。
- ロープをもう一度巻き付けます。
- ロープの先端を巻き付けた部分に通します。
- ロープを引っ張って締め付けます。
巻き結びは、立ち木や杭などにロープを固定するためのオーソドックスなロープワークであり、簡単に結べて、ほどくのも手間いらずです
伐木作業の時によく使われるのが「もやい結び」です
「もやい結び」とは、ロープの端に大きさの変化しない輪をつくる結び方の一つです
「もやい結び」の特徴は以下の通りです。
- 結ぶのが簡単で、解くのも簡単
- 強度が高く、荷重がかかっても結び目の部分が動かず、輪の大きさが変わらない
- 一度結んだら、緩みにくい
そのほか、「ランニングボーライン」、「自在結び」、「八の字結び」やトラックなどに荷締めをするときのロープワークとしては「南京結び」が有名ですが、今回は「アメリカンとか輸送むすび」と呼ばれるロープワークなど、半日かけて実践しました
午後からは選木方法の仕方をお教えしました。
「選木方法」とは、森林調査において、一定面積内の立木を計測して、対象森林との面積比で全体の材積を推定する方法である「標準地調査」において、どのような立木を伐採するかを決定する方法のことです。選木方法には、定性間伐と定量間伐の2つがあります
定性間伐は、選木を重視する間伐方法であり、下層木(劣勢木)を中心に間伐する下層間伐と、上層木(優勢木)を中心に間伐する上層間伐に分けられます。定量間伐は、選木を重視しない、あるいは間伐率に基づき機械的に伐採木を決める間伐方法であり、列状に間伐をする列状間伐があります
下層間伐、上層間伐 そのほか、強度的間伐、択伐的間伐など様々な間伐方法によっても選木方法を変えていきます
選木する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 伐採する立木の選定には、経験や技術が必要である。
- 伐採する立木の選定には、森林の成長状況や目的に応じた選定基準が必要である。
- 伐採する立木の選定には、森林の生態系に配慮し、森林の持続的な利用を考慮する必要がある。
- 伐採する立木の選定には、安全面にも配慮する必要がある。
今回は強度的間伐で切った木材を有効利用するために行った択伐的間伐をした現場をお見せしました
そのあと、伐木の基本的な方法をお教えして、無事終了しました
次回のラボは12月の17日を予定しています
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