「チェーンソー選びで失敗しない!目的別・タイプ別徹底ガイド」


8月18日にフォレストリー・ラボ初級が開催されました。

この日のラボの内容は、用途に合ったチェーンソーの選び方をお教えしました。

チェーンソーはモーターやエンジンで動くチェーンに取り付けられた刃を回転させ、素材を切断する道具です。主に木材の切断に用いられ、庭木の剪定から林業に至るまで幅広い用途があります。硬く太い木も迅速に切断できる利点がありますが、刃が広範囲にわたるため、細かい作業には不向きです。

チェーンソーは元々外科手術用に開発され、最初は手動で操作されていました。その後、エンジンを搭載したチェーンソーが量産され、日本では特に林業において不可欠な道具となりました。現在は林業のみならず、精肉加工やパフォーマンス、さらには木材や氷を彫るアート作品の制作にも使用されています。

チェーンソーは「大型」「中型」「小型」の3つのサイズに分類されます。使用するシーンや目的に応じて選びます。たとえば、庭仕事には小型が、様々な作業には中型が、そして大木を伐採する際には大型が適していると言えます。

小型チェーンソーは、刃の長さが250mm以下のものが多いです。小さい刃でも庭木の作業には十分です。軽いので、女性でも簡単に扱えます。

中型チェーンソーはバランスが取れており、多様な作業に適しています。刃の長さは約250mmから400mmで、庭の手入れから小規模な雑木林の管理まで、幅広く活用できます。

大型チェーンソーは、刃の長さが400mm以上あり、取り扱いが難しいことがあります。主にプロ向けで、太い木を伐採するのに適しています。一方、初心者には扱いが難しく、危険な場合もあります。

チェーンソーを選ぶときに最も重要なのは、エンジン式の場合は排気量、充電式の場合は電圧です。

チェーンソーには2種類のハンドルがあります。「トップハンドル」と「リアハンドル」です。

小型チェーンソーには、トップハンドルがよく使われます。

トップハンドル型チェーンソーは、本体の上部と側面にハンドルがついており、小さくて扱いやすいのが特徴です。主に枝打ちに使用され、片手での持ち運びや操作が容易なチェーンソーです。

大型チェーンソーには、リアハンドルがよく使われます。

リアハンドル型チェーンソーは、ハンドルが本体の後部に位置する一般的なデザインです。トップハンドル型に比べて両手の間隔が広く、より安定して操作しやすい特徴があります。

トップハンドルは軽量で扱いやすく、細い木や枝の剪定に最適です。対照的に、リアハンドルはより安定して持てるため、立木の伐採や太い丸太の切断などの重作業に適しています。

チェーンソーは主に3つの動力タイプに分類されます。エンジン式、バッテリー式、そしてAC電源コード式です。

チェーンソーには様々なタイプがありますが、最も一般的なのはエンジン式です。小型のものでは排気量が約20cc、大型のものでは75ccを超えるものもあり、多様なサイズが特徴です。燃料を準備して給油すれば、作業を続けられるのもエンジン式の利点です。

チェーンソーの排気量は、次のように使い分けます:

  • 小排気量: 高所での枝打ちや、軽い木の伐採に適しています。
  • 中排気量: バランスが良く、幅広い場面で使いやすいです。
  • 大排気量: 林業などでプロが使用するもので、大きな木を伐採するのに向いています。

エンジン式チェーンソーのメリットは次の通りです:

  • 取り扱いが自由: 電源コードがないので、どこでも簡単に使えます。
  • 長時間使用可能: 燃料を補給すれば、長時間連続して使えます。
  • パワーが強い: 電動式や充電式にはない強力なパワーがあります。

エンジン式チェーンソーのデメリットは次の通りです:

  • 燃料管理が面倒: 燃料の管理に慣れていないと、メンテナンスや混合燃料の作成が手間に感じることがあります。
  • 音や振動が大きい: 電動式よりも音や振動が大きいです。
  • 排気ガスが発生する: 環境への影響があるため、排気ガスが出ます。

エンジン式チェーンソーの購入時は、排気量に注目しましょう。排気量が大きいほどパワーが増しますが、重量も増加します。そのため、使用目的に応じて適切な排気量を選ぶことが重要です。

バッテリー式チェーンソーは、バッテリー駆動のチェーンソーで、「充電式チェーンソー」とも呼ばれます。静音性が高くメンテナンスも容易です。近年の技術革新により、性能が大幅に向上し、より長時間の強力な作業が可能になりました。

バッテリー式チェーンソーは、手軽に使えるのが特徴です。燃料を準備したり、エンジンをかける必要がなく、メンテナンスも簡単です。さらに、音が静かで、排出ガスが出ないのも利点です。

最近、バッテリー式チェーンソーが徐々に人気を博しています。エンジン式と同様に使い勝手が良いだけでなく、エンジン式よりも格段に静かで、振動も少ないのが魅力です。これらの特徴を生かし、主に都市部や住宅地での作業に使用されています。

バッテリー式チェーンソーには、40ccクラスのエンジン式チェーンソーに匹敵する力を持つものも存在します。ただし、モデルによって出力が異なるため、園芸やDIYから本格的な枝払い、木材伐採に至るまで、目的に応じて適切なチェーンソーを選択することが重要です。

バッテリー式チェーンソーは、14.4Vから36Vまでのモデルがあります。36Vのモデルなら、充電1回でエンジン式チェーンソーの燃料タンクを満タンにした時とほぼ同じ時間作業できます(メーカーやモデルによって違いがあります)。充電時間も短く、予備のバッテリーを用意しておけば、作業を止める心配がありません。

バッテリー式チェーンソーの大きなメリットは、手持ちのバッテリーを使い回せることです。チェーンソーを本体だけで購入する場合は、持っているバッテリーと同じメーカーで、電圧が一致しているかを確認してください。メーカーと電圧が同じなら、バッテリーの容量(Ah)が違っても問題なく使えます。

バッテリー式チェーンソーのメリットは以下の通りです:

  • すぐに使える: バッテリーを搭載しているので、電源がない場所でもすぐに作業が始められます。
  • 静かで使いやすい: 騒音が少なく、時間や場所を気にせず使用できます。電気代も少なくて済むため、経済的です。
  • メンテナンスが簡単: 手入れがしやすく、カジュアルユーザーでも安心して使えます。

バッテリー式チェーンソーのデメリットは以下の通りです:

  • パワーが限られる: 50cc以上のエンジンチェーンソーほどの力は出ないため、使用用途が限られます。
  • バッテリーの制約: 充電するための電源が必要で、バッテリーの数が少ないと、作業を連続して行えないことがあります。

AC電源式チェーンソーは、家庭の100V電源を使います。バッテリー交換や燃料補給が不要で、手軽に使えるのが特徴です。

AC電源式チェーンソーのメリットは次の通りです:

  • 価格が安い: 充電式やエンジン式に比べて購入しやすい。
  • バッテリー切れの心配なし: 家庭用100V電源を使うので、バッテリーが切れる心配がありません。
  • 軽い: バッテリーやエンジンがない分、軽くて扱いやすい。
  • 静か: エンジンがないので、エンジン式よりも静かです。
  • 排気ガスが出ない: 排気ガスを出さないため、密閉空間でも安心して使えます。

AC電源式チェーンソーのデメリットは次の通りです:

  • パワーが弱い: エンジン式に比べてパワーが劣ります。
  • 取り扱いが不便: 電源コードがあるため、コードの長さや取り回しに苦労することがあります。また、電源がない場所では使えません。
  • コードの破損リスク: 電源コードを誤って切ってしまう危険性があります。

多くのメーカーは、チェーンソーをプロ向けと一般(DIY)向けに分けて販売しています。一般向けのチェーンソーは、色が異なっていたり、「カジュアルソー」「ホビーソー」「一般向けソー」といった名称が付けられていることがあります。また、エンジン式の一般向けチェーンソーは、ほとんどが排気量35ccまでのモデルです。

プロフェッショナル用のチェーンソーは長時間作業に耐えるように設計されており、バランスが取れており振動が少ないため疲れにくいです。耐久性に優れた部品を使用しており、メンテナンスも容易です。また、モデルによってはガイドバーを交換でき、多様なチェーンを使用することが可能です。

一般またはDIY用のチェーンソーは長時間の使用を想定していません。年に1~2回の使用であれば、高価なプロ用モデルは不要です。そのため、不必要な機能を削減し価格を抑えたモデルがあります。ただし、メーカーによってはプロ用とDIY用の価格差が僅かであったり、DIY用が高価であることもあります。

チェーンソーの説明をした後に、受講生の皆さんにいろいろなタイプのチェーンソーの試し切り体験をしていただきました。

次回のラボは9月15日を予定しています。

フォレストリー・ラボでは、あなたにぴったりのチェンソーや刈り払い機の選び方から始めて、使い方やメンテナンス方法、安全な取り扱い方法、効果的な作業手順など、必要な知識と技術を一から丁寧に教えます。特に、危険性のある作業だからこそ、安全で確実な技術を身につけることを重視しています。

初めてチェンソーや刈り払い機を使う女性の方でも、安心して木の切断作業を行えるよう、分かりやすく丁寧にサポートいたします。あなたのニーズや目標に合わせたカスタマイズされた指導を通じて、自信を持って作業に取り組むことができるようお手伝いいたします。

また、フォレストリー・ラボでは、伐木などの業務特別教育と刈り払い機の取り扱い安全衛生教育も提供しており、これらの教育を修了された方には修了証をお渡ししています。この学んだ知識や技術は、本業としても、副業としても有効に活用できます。

さらに、基本技術から応用へ中級者のための超実践的林業実践講座として、「フォレストリー・ラボ 中級」では初級で得た知識と技術を応用し、さらに難しい技術を実践していきます。チェンソーのキャブレターの分解・清掃、昇柱器と使った木登り、大径木の伐木など本業として使える技術を習得できます。また、里山資源を活用できるように軽トラックが入れる幅の作業道開設の基本をお教えします。

また、フォレストリー・ラボ 中級の中で小型車両系建設機械の安全衛生教育行い、受講された方には修了書をお渡ししますのでここで学んでいたことを本業としても副業としても活用していただけます。

見学したい方は、お気軽にお問い合わせください。


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