現場で学ぶチェーンソーの基礎と安全──伐木特別教育・第3日


11月17日にフォレストリー・ラボ初級が開催されました。

今回のラボの内容は、「伐木等の業務に係る特別教育」の3日目を行いました。

伐木とは、木を切り倒す行為を指します。

特別教育とは、危険を伴う仕事をする従業員に対して行われる教育のことです。労働安全衛生法によって受講が義務付けられており、労働安全衛生規則第36条では49の業務に対して安全教育を行うことが決められています。チェーンソーを使う作業もその中の一つです。

労働安全衛生法の第59条第3項では、事業者が危険または有害な業務に労働者を従事させる際には、厚生労働省令に定められた基準に従って、該当業務に関する安全または衛生のための特別教育を実施しなければならないと規定されています。また、労働安全衛生規則の第36条では、「チェーンソーを使用した立木の伐採、かかり木の処理、または造材業務」が危険または有害な業務として指定されています。

この日は学科教育の「チェーンソーに関する知識」と「振動障害及びその予防に関する知識」実技教育の「チェーンソーの点検及び整備」を実践をしながら教育しました。

伐木等の業務に係る特別教育の学科教育における「チェーンソーに関する知識」の内容は、以下のような項目が含まれます。

チェーンソーの正しい使い方や作業手順(伐採、枝払い、切断技術など)。

チェーンソーの基本構造

チェーンソーの主要部品(エンジン、バー、チェーン、ハンドルなど)の名称と機能。

チェーンソーの種類

ガソリン式、電動式、バッテリー式などの違いとそれぞれの特性。

安全対策

使用時の安全装備(ヘルメット、保護メガネ、手袋、ブーツなど)の重要性。

安全操作の基本(安定した姿勢、周囲の確認など)。

メンテナンス

定期的な点検とメンテナンス方法(オイル補充、チェーンの張り具合、刃の研ぎ方など)。

作業手順

チェーンソーの正しい使い方や作業手順(伐採、枝払い、切断技術など)。

「振動障害及びその予防に関する知識」の内容は、主に以下のような項目が含まれます。

  1. 振動障害の定義と種類
    • 振動によって引き起こされる障害の種類(手指振動障害、全身振動障害など)。
    • 具体的な症状(しびれ、痛み、血行障害など)。
  2. 振動の影響とメカニズム
    • 振動が身体に及ぼす影響(血流の変化、神経への影響など)。
    • 振動の周波数や強度が障害に与える影響。
  3. リスク要因
    • 振動障害のリスクを高める要因(作業環境、作業時間、個人の健康状態など)。
  4. 振動測定と評価
    • 振動の測定方法(振動レベルの測定器具の使用方法)。
    • 振動の評価基準(労働基準法に基づく基準など)。
  5. 予防策
    • 振動障害を予防するための対策(適切な作業姿勢、休憩の取り方、作業環境の改善)。
    • 振動を軽減するための機器やツールの選定(振動吸収材の使用など)。
  6. 健康管理
    • 定期的な健康診断の重要性。
    • 振動障害の早期発見と対策。

伐木等の業務に係る特別教育の実技教育における「チェーンソーの点検及び整備」の内容は、以下のような項目が含まれます。

  1. チェーンソーの基本点検
  • 外観点検:本体や部品に損傷がないか確認。
  • エンジンの状態:オイル漏れや異音の有無をチェック。
  1. チェーンの点検
  • チェーンの張り具合:適正な張りに調整する方法。
  • 刃の状態:摩耗や欠けがないか確認し、必要に応じて研磨。
  1. バーの点検
  • バーの状態:曲がりや摩耗、オイル溝の詰まりを確認。
  • オイル供給の確認:バーへのオイル供給が正常であるか確認。
  1. 燃料とオイルの補充
  • 燃料の種類:適切な混合比(ガソリンとオイル)での燃料作成。
  • オイルの種類:チェーンオイルやエンジンオイルの適切な選定と補充。
  1. フィルターの点検
  • エアフィルター:汚れや詰まりがないか確認し、必要に応じて清掃。
  • 燃料フィルター:状態を確認し、必要に応じて交換。
  1. 安全装置の確認
  • ブレーキ:チェーンブレーキが正常に作動するか確認。
  • ガード:刃の保護装置が正しく取り付けられているか確認。
  1. 整備作業の手順
  • 各部品の点検や整備を行う際の手順、注意点。
  • 作業後の確認作業(組み立て後の再点検)。
  1. 記録の重要性
  • 点検・整備の結果を記録し、次回の点検に活かす方法。

受講生の皆さんは、講習に真剣に取り組み、実際に手を動かしながら学びを深めました。最後に修了証をお渡しして、この日のラボを無事に終えることができました。

次回のラボは12月15日を予定しています。

フォレストリー・ラボでは、あなたにぴったりのチェンソーや刈り払い機の選び方から始めて、使い方やメンテナンス方法、安全な取り扱い方法、効果的な作業手順など、必要な知識と技術を一から丁寧に教えます。特に、危険性のある作業だからこそ、安全で確実な技術を身につけることを重視しています。

初めてチェンソーや刈り払い機を使う女性の方でも、安心して木の切断作業を行えるよう、分かりやすく丁寧にサポートいたします。あなたのニーズや目標に合わせたカスタマイズされた指導を通じて、自信を持って作業に取り組むことができるようお手伝いいたします。

また、フォレストリー・ラボでは、伐木などの業務特別教育と刈り払い機の取り扱い安全衛生教育も提供しており、これらの教育を修了された方には修了証をお渡ししています。この学んだ知識や技術は、本業としても、副業としても有効に活用できます。

さらに、基本技術から応用へ中級者のための超実践的林業実践講座として、「フォレストリー・ラボ 中級」では初級で得た知識と技術を応用し、さらに難しい技術を実践していきます。チェンソーのキャブレターの分解・清掃、昇柱器と使った木登り、大径木の伐木など本業として使える技術を習得できます。また、里山資源を活用できるように軽トラックが入れる幅の作業道開設の基本をお教えします。

また、フォレストリー・ラボ 中級の中で小型車両系建設機械の安全衛生教育行い、受講された方には修了書をお渡ししますのでここで学んでいたことを本業としても副業としても活用していただけます。

見学したい方は、お気軽にお問い合わせください。


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