チェーンソー伐木の基本を習得:特別教育2日目の実践と理論


10月20日にフォレストリー・ラボ初級が開催されました。

今回のラボの内容は、「伐木等の業務に係る特別教育」の2日目を行いました。

伐木とは、木を切り倒す行為を指します。

特別教育とは、危険を伴う仕事をする従業員に対して行われる教育のことです。労働安全衛生法によって受講が義務付けられており、労働安全衛生規則第36条では49の業務に対して安全教育を行うことが決められています。チェーンソーを使う作業もその中の一つです。

労働安全衛生法の第59条第3項では、事業者が危険または有害な業務に労働者を従事させる際には、厚生労働省令に定められた基準に従って、該当業務に関する安全または衛生のための特別教育を実施しなければならないと規定されています。また、労働安全衛生規則の第36条では、「チェーンソーを使用した立木の伐採、かかり木の処理、または造材業務」が危険または有害な業務として指定されています。

午前中は実技教育の「伐木等の方法」を実践をしながら教育しました。

伐木等の業務に係る特別教育の実技教育では、安全かつ効率的に伐木作業を行うための基本的な技能と知識が提供されます。一般的な内容としては、以下のような項目が含まれます。

チェーンソーの基本操作

チェーンソーの正しい持ち方や姿勢、スタート方法など、基本的な取り扱い方法について学びます。特に、エンジン始動時のチェーンブレーキの使用や、適切なチェーンの張り調整といった安全対策も含まれます。

伐倒の基本技術

樹木の伐倒方向を決定する方法や、適切な伐倒切りの手順を学びます。標準的な伐倒切りの作り方、受け口と追い口の配置、適切な角度と位置の取り方を実践し、計画的な伐倒ができるようにします。

倒木の方向と制御

倒木の方向を正確にコントロールする技術や、障害物を避けるためのテクニックも学びます。これは、特に倒す場所が限定される場合や、倒木が他の樹木に絡んでしまう可能性がある場合に役立ちます。

玉切りと枝払い

倒木後の玉切り(短く切る作業)や、枝払い(枝を切り払う作業)の方法について、効率的かつ安全に行う手順を学びます。この段階では、チェーンソーの使い方をより細かく理解し、さまざまな角度から木材にアプローチする技術を身につけます。

リギング技術(必要に応じて)

斜面や障害物が多い場所では、リギング(ロープを用いた制御)による木材の安全な降ろし方も学ぶことがあります。特に、急斜面での作業や他の作業者が近くにいる場合には重要な技術です。

安全管理と応急処置

万が一の事故に備えて、安全装備(ヘルメット、手袋、防護ズボンなど)の使用方法や、作業中のリスク評価方法、緊急時の応急処置についても指導されます。

これらの項目は、伐木作業を行う際の基礎スキルとして役立つだけでなく、作業者とその周囲の安全を確保するための重要な技術です。

「伐木等の方法」では、樹木の伐倒を安全に行うための方法が細かく指導されます。特に重要な伐木の基本的な手順は次のようなものです。

1. 受け口の作成

受け口は、樹木を倒す方向を決定するための切り込みです。

水平切りと斜め切りで構成され、V字型に伐ります。

樹木の直径の約1/3程度の深さで、倒したい方向に向けて受け口を開きます。これにより、樹木が意図した方向に倒れるようになります。

2. 追い口の作成

追い口は、受け口の反対側に水平に入れる切り込みで、受け口の少し上に設けます。

受け口に向かって水平に伐り進め、ツルと呼ばれる未切りの部分を残します。

ツルは倒木の最後の支えとなり、倒れる際の速度や方向を制御する役割を果たします。

3. ツルの管理

ツルの幅や位置、厚みを正確に調整することで、樹木が急に倒れるのを防ぎ、作業者に安全な余裕を持たせます。

ツルが適切に残っていると、木が受け口の方向に自然に倒れていくため、方向性を保つことが可能です。

また、斜面での作業では、ツルの位置によって倒れる力のバランスを保つため、少し厚めに残すことが多いです。

4. 倒木方向の確認と退避路の確保

樹木がどの方向に倒れるかを常に確認し、倒れ始めたらすぐに退避する必要があります。

退避路は、通常、倒木方向とは45度の角度で後方に取り、あらかじめ障害物を除去して安全なルートを確保します。

5. 安全な倒木作業

樹木が倒れる際の力を予測し、伐倒方向に人や障害物がないかを最終確認します。

倒木時に合図を行い、周囲に危険を知らせます。

チェーンソーを用いた伐倒の際には、チェーンの張りや刃の切れ味も確認し、適切な姿勢を維持して作業します。

6. 応用技術

特に障害物が多い現場や大径木の伐倒では、クサビを使って倒れる方向を補助したり、リギングと呼ばれるロープでの支えを活用する場合もあります。

障害物に倒木がかかる可能性がある場合は、リギング用具を駆使して制御し、倒木の方向と速度を安全に調整します。

これらの手順を学ぶことで、作業者は倒木作業を安全に、かつ計画的に進めることができるようになります。

これらのことを踏まえて、安全に確実に伐木する技術をお教えしました。

午後からは学科教育を行い、この日のラボは終了しました。

回のラボは10月20日を予定しています。

フォレストリー・ラボでは、あなたにぴったりのチェンソーや刈り払い機の選び方から始めて、使い方やメンテナンス方法、安全な取り扱い方法、効果的な作業手順など、必要な知識と技術を一から丁寧に教えます。特に、危険性のある作業だからこそ、安全で確実な技術を身につけることを重視しています。

初めてチェンソーや刈り払い機を使う女性の方でも、安心して木の切断作業を行えるよう、分かりやすく丁寧にサポートいたします。あなたのニーズや目標に合わせたカスタマイズされた指導を通じて、自信を持って作業に取り組むことができるようお手伝いいたします。

また、フォレストリー・ラボでは、伐木などの業務特別教育と刈り払い機の取り扱い安全衛生教育も提供しており、これらの教育を修了された方には修了証をお渡ししています。この学んだ知識や技術は、本業としても、副業としても有効に活用できます。

さらに、基本技術から応用へ中級者のための超実践的林業実践講座として、「フォレストリー・ラボ 中級」では初級で得た知識と技術を応用し、さらに難しい技術を実践していきます。チェンソーのキャブレターの分解・清掃、昇柱器と使った木登り、大径木の伐木など本業として使える技術を習得できます。また、里山資源を活用できるように軽トラックが入れる幅の作業道開設の基本をお教えします。

また、フォレストリー・ラボ 中級の中で小型車両系建設機械の安全衛生教育行い、受講された方には修了書をお渡ししますのでここで学んでいたことを本業としても副業としても活用していただけます。

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