この日の内容は、作業道の選定とドラグシャベルの操作 立地条件による作業道選定の仕方・丸太組み工法を実践しながらお教えしました
森林整備するにあたり、整備した後に出る資源を有効活用するには、軽トラックが通行できる作業道が必要になります
作業道づくりは、単純に言えば、山の中に車両が進みやすい道をつくることです。しっかりと整備された作業道があることで、車や人が森に簡単に入り、長期的に森林資源を利用できるようになります。
作業道が有れば、木材、キノコの原木、薪、落ち葉などの搬出に利用できます
今回は軽トラックが通行できるように幅員2.5mぐらいの作業道を開設します
使用する機械は、機体質量が3t未満の小型車両系建設機械のドラグシャベルを使用しました
小型車両系建設機械(バックホー、ユンボ、油圧ショベル、ブルドーザー、トラクターショベル等)の運転業務には資格が必要です。
この小型車両系建設機械(整地、運搬、積込み、掘削)の運転作業資格には、「車両系建設機械運転技能講習」と「小型車両系建設機械運転特別教育」の二つがあります。
当方(岩崎林業)では、機体質量が3トン未満の小型車両系建設機械の特別教育を開催しています。
先日、作業道開設するにあたって、受講生には小型車両系建設機械の特別教育を開催してからの作業となりました
まず最初に行ったことは、ドラグシャベルのバケットについていた「平爪」を「ノーマルツメ」に交換しました
「平爪」とは、バケットの先端部に取り付ける、平板状の爪で、地面を平らに漉き取る場合に重宝します。「ノーマルツメ」とは、ユンボのバケットに取り付ける、3本または4本の爪が出っ張っているタイプの爪のことで、力が一点に集中されるため、硬い表面を削る際には非常に強力な切削力があります。
交換の仕方は
- ロックピンの上部にピン抜き工具をあてて、ハンマー等で叩きます。
- 下からロックピンが出てくるのを確認し、完全に抜き取ります。
- ロックピンが抜き取れたら、平爪を本体を引き抜きます。
- ロックピンを差し込む際の向きに注意して、ノーマルツメをはめ、ピンを上から差し込みます。
- ハンマー等でピンを叩き、ポイント(爪)と同じ高さにピンが収まれば、装着完了です。
爪の交換が終わったら、作業道を開設していきます
作業道を造成していくために「半切り・半盛り」を基本として造成していきます
半切り・半盛りを説明するにあたり、まず「切土」と「盛土」説明します
切土は、高い地盤や斜面を削って低くし、平らな地面を作る工事です。
特徴として、切土は元の地盤を削り取ったものであるため、全体的に均質でしっかりと締まっています。山地や丘陵地はもともと地盤が良いことが多く、切土して取り除いた土も比較的に質の良い地盤となります。そのため、切土した地域は災害などの被害を受けにくいとされています。
盛土は、低い地盤や斜面に土を盛り上げて高くし、平らな地面を作る工事です。
特徴として、盛り上げた土でできているため、災害に弱い一面があります。特に、転圧(締め固め)や地盤改良工事が不十分な場合、軟弱な地盤になりやすいです。例えば、東日本大震災などの地震や豪雨時には、沈下や崩壊が多発しています。
新しく盛土された地盤は、一般的には3年から5年程度で沈下や圧縮が落ち着くと言われていますが、混入物(石や木など)があると内部に空洞ができたり、安定に時間がかかる場合もあります。この点に留意しながら工事を進めることが重要です。
切土と盛土の境界線近くは、特に慎重になる必要があります。このエリアは、地盤事故が最も発生しやすい場所とされています。その理由は、盛土部分が変形する一方で、切土部分は変形しないためです。この差異により、地盤に段差ができ、建物が傾く可能性が高まり、結果として地盤事故が発生するおそれがあります。
急勾配の傾斜地に作業道を造成する場合は、段切りを行って盛土と地盤をしっかり結びつけ、滑り落ちを防ぎます。同時に、元の地盤と盛土の境界に位置する路床部分では、地盤の急激な変化を避けるために、切土のすり付けを行います。そしてしっかりと締め固めていきます。
建設用語では「段切り段盛り」と呼ばれ、切土を最小減にすることができ、また幅員も少なくすることができます
作業道造成するにあたり「半切り・半盛り」で盛土部分が多くなってします場合、のり面の補強をするために構造物で補強します
今回は「丸太組み工法」の一つ、丸太を路肩に数段積みあける「積上工」を行いました
丸太組み工法を行うことで、壊れにくい作業道の開設と森林整備した際に木材として活用されない丸太を活用することで、材料費の節約と山林に無駄な自然を残さず、有効利用することができます
受講生の皆さんが相談しながら、丸太組み工法をしながら作業道を造成することができました
「フォレストリー・ラボ」では、初めてチェンソーや刈り払い機を使う方でも、安全に木の切断作業ができるようになるためのサポートを提供しています。
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また、フォレストリー・ラボ 中級の中で小型車両系建設機械の安全衛生教育行い、受講された方には修了書をお渡ししますのでここで学んでいたことを本業としても副業としても活用していただけます
