10月19日にフォレストリー・ラボ初級コースを行いました。
今回のラボは、「伐木等の業務に係る特別教育」の3日目を行いました。内容は午前中、学科講習として「チェーンソーに関する知識」、実技教育として「チェーンソーの点検および整備」をテキストにを使いながらお教えしました。
チェーンソーは木を切るためのとても便利な道具ですが、使い方や整備を間違えると、大きな事故につながるおそれがあります。
安全に作業を行うためには、「整備」と「点検」を習慣にすることが大切です。
チェーンソーは微細なゴミがたまりやすく、これを無視すると事故やけがの危険が高まります。だからこそ、日々のメンテナンスが重要です。専門的な点検とメンテナンスの教育を受けることで、チェーンソーをより快適に使い続けることができ、長寿命化にも貢献します。
チェーンソーの整備は「毎日」「毎週」「毎月」に分けてそれぞれ整備する内容が違います。
それぞれの内容を理解し、日々の作業にいかしていくことがチェンソーの寿命を延ばします。
チェーンソーの毎日の点検(始業点検)
チェーンソーは危険性の高い機械です。
毎日の使用前点検を怠ると、思わぬ事故や故障につながります。
作業開始前に必ず以下の項目を確認しましょう。
(1)外部の汚れ
- 機体全体の泥・木くず・油汚れを点検し、必要に応じて清掃します。
- 汚れが残っていると、冷却性能の低下や操作部の固着、燃焼不良の原因になります。
- 清掃はエアブローやブラシを使用し、可動部分を傷めないように注意します。
ポイント:
汚れの多いまま使うと「熱だれ」や「オイル供給不良」につながる。
(2)エアクリーナーの汚れ
- 吸気口にあるエアクリーナー(エアフィルター)を取り外し、木粉や油汚れを点検します。
- 汚れている場合は、軽くたたいて粉じんを落とすか、メーカー指定の方法で清掃します。
- 汚れがひどいと混合気が濃くなり、エンジンの回転不良・始動不良の原因となります。
注意:
エアクリーナーを水洗いする際は、完全に乾燥させてから取り付けること。
(3)気化器(キャブレター)周辺の汚れ
- キャブレターの周辺に付着した木くずや油分を点検・清掃します。
- 汚れがたまると、スロットルの戻り不良やアイドリング不安定の原因になります。
- 燃料漏れやホースの亀裂も同時に確認します。
ポイント:
キャブレターのネジ類はむやみに回さず、異常がある場合は整備士に依頼します。
(4)マフラー周辺の汚れ
- 排気口やマフラーカバーに木くず・油が付着していないか確認します。
- 詰まりやカーボンの堆積は排気不良を起こし、出力低下や焼き付きの原因になります。
- オイル漏れや焦げ跡がある場合は、発火の危険があるため使用を中止します。
(5)ガイドバー溝の汚れ
- ソーチェーンを外し、ガイドバーの溝に木くずや油かすが詰まっていないか確認します。
- 溝が詰まるとチェーンの回転が悪くなり、切れ味低下や偏摩耗を引き起こします。
- バー清掃用のへらや薄いドライバーで溝を掃除します。
(6)オイル孔の目詰まり等
- チェーンオイルが通るオイル孔が詰まっていないか確認します。
- 目詰まりするとオイルがチェーンに届かず、チェーン焼き付きやバー摩耗の原因になります。
- オイルが出ているか、エンジン始動後に回転させて目視確認します。
チェック方法:
チェーンを空転させ、木材にオイルが飛び散るかを確認。
(7)スプロケットドラム周辺の汚れ
- チェーンを外した状態で、スプロケット(駆動部)の周辺を清掃します。
- 木くずや金属粉が付着していると、チェーン送り不良や異音を起こします。
- 摩耗が進んでいる場合は、ドラムやスプロケットを交換します。
(8)ソーチェーンの汚れと損傷の有無
- チェーンに付着した樹液・土・木くずをブラシで清掃します。
- 欠け、変形、ヒビ、過度の摩耗がないかを確認します。
- チェーンの張り具合も重要で、ゆるすぎても締めすぎても危険です。
基準:
ガイドバー下側で軽く引っ張ったとき、ドライブリンクの半分がバー溝に残る程度。
(9)ネジ類のゆるみと脱落の有無
- バー固定ボルト、スターターカバー、ハンドルなどのネジを点検します。
- 振動によりゆるみやすい箇所は、使用前に軽く増し締めを行います。
- ネジの脱落は部品脱落事故や機体破損の原因となるため、早期発見が大切です。
(10)その他部品の損傷の有無
- ハンドル、スイッチ、スロットル、スターター、燃料タンクなど全体を見回します。
- クラック(ひび割れ)や欠け、変形がある部品は、絶対に使用しないこと。
- 特に防振ゴムの劣化は振動を強め、長時間作業での疲労やしびれにつながります。
2.毎週の点検(定期点検)
チェーンソーは高回転で動作する精密機械です。
日常点検では発見しにくい汚れや摩耗が、数日の使用で進行することがあります。
少なくとも週1回、以下の項目を丁寧に点検・清掃し、異常があれば使用を中止して整備を行います。
(1)シリンダーの冷却フィンの汚れと損傷の有無
- シリンダー外側には、エンジンの熱を逃がすための「冷却フィン(放熱板)」が設けられています。
- 木くず・油・泥が付着すると放熱が妨げられ、オーバーヒートや焼き付きの原因になります。
- ブラシやエアブローで清掃し、折損や欠けがないか確認します。
チェックポイント:
- フィンの間に木粉が詰まっていないか
- フィンが変形・破損していないか
異常時の危険性:
冷却が不十分になると、ピストンやリングが膨張してシリンダーを傷つけ、エンジン焼損を招きます。
(2)燃料タンク及び燃料フィルターの汚れ
- 燃料タンクの内部にゴミや水分が混入していないか確認します。
- 燃料フィルターはタンク内部の燃料ホース先端についており、細かいゴミを除去する役割があります。
- フィルターが詰まると、燃料供給不足でエンジンが止まる・始動しないなどの不具合が発生します。
点検方法:
- 燃料キャップを外し、内部をライトで照らして確認。
- 汚れが多い場合は、混合燃料をすべて抜き取り、清掃後に新しい燃料を補給します。
- フィルターは定期的に交換を推奨(目安:半年~1年)。
(3)オイルタンク及びオイルフィルターの汚れ
- チェーンオイルを供給するタンクと、その内部のオイルフィルターを点検します。
- 木くずや樹脂分が混入すると、オイルの流れが悪くなり、チェーン焼き付き・バー摩耗を引き起こします。
- オイルフィルターを取り出して清掃または交換します。
チェックポイント:
- オイルタンク内の底部に沈殿物がないか
- フィルターに粘着物や詰まりがないか
注意:
オイルの粘度が高い(特に冬季)と流量が減るため、点検時は粘度にも注意します。
(4)燃料タンク、オイルタンクの漏れの有無
- タンク本体やキャップ、ホース接続部から燃料やオイルが漏れていないか確認します。
- 漏れは火災・スリップ事故・機体汚損の原因となります。
- シール部のひび割れ、パッキンの劣化、ホースの抜けなどを重点的に点検します。
点検方法:
- 清掃後に燃料・オイルを入れ、目視または指触で漏れを確認。
- 漏れを発見した場合は、使用を中止し部品交換を行うこと。
(5)ガイドバーの変形、摩耗の有無
- ガイドバー(チェーンの走行レール)が曲がったり、溝が偏って摩耗していないかを確認します。
- 摩耗や変形があると、**切断面の曲がり・チェーン脱落・反発事故(キックバック)**を起こしやすくなります。
- バーの表裏を入れ替えて使用すると、偏摩耗を防ぐことができます。
チェック方法:
- 目視でバーが反っていないかを確認。
- ガイド溝の深さや直線性を定規でチェック。
- 変形や溝の片減りが見られる場合は交換。
(6)スプロケットノーズバーの破損、変色の有無
- 先端にスプロケット(小歯車)が内蔵されたタイプのバーでは、先端部の損傷が多発します。
- 破損・焼け・変色は、オイル供給不足や過負荷運転のサインです。
- 回転がスムーズに行えるかを確認し、異音や引っ掛かりがある場合は交換します。
点検方法:
- チェーンを外し、ノーズ部を手で回して回転の滑らかさを確認。
- 異常摩耗や焼け跡がある場合は、チェーンオイル系統も同時に点検します。
(7)スプロケットの摩耗、損傷の有無
- エンジンの動力をチェーンに伝える「ドライブスプロケット」が摩耗していないかを確認します。
- 摩耗するとチェーンのリンクが正しく噛み合わず、チェーン跳ねや異音、バー・チェーンの早期摩耗を引き起こします。
- チェーンを2本使用するごとに、スプロケットを1回交換するのが目安です。
チェックポイント:
- 歯先が尖っていないか(新品は角が丸い)
- 歯間が広がっていないか
- 偏摩耗がないか
3.毎月の点検(定期整備)
毎日の点検や毎週の点検では見つけにくい、内部の汚れや部品の劣化を点検します。
特にエンジン部分や安全に関わる部品を中心に、丁寧にチェックします。
(1)マフラーの汚れと損傷の有無
マフラーはエンジンの排気ガスを外に出す部品で、内部には「スス(カーボン)」がたまりやすい部分です。
汚れや詰まりがあると、排気がスムーズに出ず、エンジンの力が弱くなったり、始動しにくくなることがあります。
点検方法:
- 外側のカバーを外し、ブラシで汚れを落とします。
- マフラーの排気口にススや油が詰まっていないか確認します。
- ひび割れや変形がある場合は交換します。
注意点:
- マフラーは非常に熱くなるため、作業は必ずエンジンが冷えてから行います。
- 詰まりがひどい場合は、分解や交換を業者に依頼しましょう。
(2)スパークプラグの機能
スパークプラグは、燃料に火をつけるための「点火プラグ」です。
電極に汚れやススが付くと、エンジンのかかりが悪くなり、力が出にくくなります。
点検方法:
- プラグレンチでプラグを外します。
- 先端の金属部分(電極)に黒いススや油が付着していないか確認します。
- 汚れがある場合は金属ブラシで軽くこすって清掃します。
- 先端のすき間(電極間隔)は0.6〜0.7mmが標準です。狭すぎたり広すぎたりする場合は調整します。
異常のサイン:
- 電極が丸くすり減っている → 交換時期
- セラミック部にヒビがある → 交換
- 火花が飛ばない → 点火系統の異常
(3)クラッチ部の汚れとシューの摩耗の有無
クラッチは、エンジンの回転をチェーンに伝える重要な部分です。
汚れや摩耗があると、チェーンが回らない・空回りする・異音がするなどの不具合が起きます。
点検方法:
- クラッチカバーを外し、木くずや油の汚れを取り除きます。
- クラッチシュー(回転力を伝える部分)にひびや削れがないか確認します。
- バネが外れていないか、弱っていないかもチェックします。
注意:
- シューの摩耗がひどい場合や、スプリングが劣化している場合は交換が必要です。
- チェーンがアイドリング中に回る場合、クラッチの不良が疑われます。
(4)リコイルスターターの汚れと損傷の有無
リコイルスターターは、ひもを引いてエンジンを始動させる部分です。
内部の汚れやひもの劣化を放置すると、ひも切れ・戻らない・始動できないといったトラブルになります。
点検方法:
- スターターカバーを外し、ほこりや木くずを掃除します。
- ひものすり減り・毛羽立ち・切れかけを確認します。
- ひもを引いたときにスムーズに戻るか動作確認します。
- ばねの力が弱い場合やひもが戻らない場合は、ばね交換や再巻きを行います。
注意:
- 分解時は、内部ばねが飛び出すことがあるため、慎重に作業します。
(5)防振ゴムの劣化と損傷の有無
チェーンソーには、手への振動をやわらげるための「防振ゴム(ダンパー)」が数か所に使われています。
ゴムが切れたり硬くなったりすると、振動が手に直接伝わり、疲労・しびれ・部品破損につながります。
点検方法:
- ゴム部分にひび割れや切れ目がないか確認します。
- ゴムが硬化していないか(押しても弾力があるか)をチェックします。
- ゴムと金属の接着部に隙間がある場合は交換が必要です。
交換目安:
- 年に1回程度の点検で、ひびや硬化が見られたら早めに交換します。
チェーンソーを長期間(数週間~数か月以上)使わない場合、放置すると故障や次回使用時のトラブルの原因になります。
そこで大事なのがシーズン終了後の長期保管に向けたメンテナンスです。
メンテナンスを実施しておけば、来シーズンの初日から、いつも通りの作業を軽快にすることができます。
使い終わったまま放置すると、来シーズン初日から「なんかエンジンが動かないなぁ!」なんてことになってしまいます。
チェーンソーの長期保存メンテナンス
チェーンソーを安全かつ良好な状態で長期間保存するためには、燃料・潤滑油・汚れ・金属部品の保護を順序立てて行うことが重要です。
1. 燃料系統の処理
燃料(ガソリンとオイルの混合液)を空にする
- エンジン内部に燃料が残ったまま放置すると、時間の経過でガソリンが変質し、キャブレターや燃料ホースに詰まりが発生します。
- 具体的には以下の手順を行います:
- 燃料タンクの残量を完全に使い切る、または安全な容器に移す。
- エンジンを燃料切れになるまで空回しし、キャブレター内の燃料も使い切る。
ポイント:
- 長期保存前に必ず燃料を抜くことで、次回始動時の不具合を防止できます。
- ガソリンを抜く際は火気に注意し、換気の良い場所で作業します。
2. チェーンオイルの管理
- チェーンオイルタンクも空にするか、満タンのまま清掃します。
- 空にする場合:
- チェーンとガイドバーの油を使い切るために少し空回しする。
- 残す場合:
- 長期間放置でオイルが固まらないように、清掃したガイドバーとチェーンに薄くオイルを塗布して保護します。
ポイント:
- 金属部品が乾燥すると錆びやすくなるため、薄くオイルを塗布して保護します。
3. エンジン周辺の清掃
- 外側の汚れや木くず、油の付着をブラシやエアブローで完全に落とします。
- エアクリーナーは取り外し、清掃または新品と交換します。
- マフラーや冷却フィンの間の汚れも、確実に取り除きます。
ポイント:
- 汚れが残ったまま放置すると、錆や腐食の原因になります。
- 清掃後は乾燥させてから収納します。
4. チェーンとガイドバーの保護
- チェーンは外して、防錆油を塗るか、油紙で包んで保管します。
- ガイドバーも同様に薄くオイルを塗布して錆止めします。
- 長期間外す場合は、チェーンケース内に布や紙を敷いて保管すると安全です。
注意点:
- チェーンを張ったまま長期間放置すると、スプロケットやバーに負荷がかかり、変形や摩耗の原因になります。
5. スパークプラグの保護
- スパークプラグを取り外し、金属部分に薄く油を塗布して錆止めします。
- エンジン内に軽くオイルを噴射して、ピストンやシリンダー内部の乾燥を防ぎます。
ポイント:
- スパークプラグは再装着前に清掃し、電極の間隔も確認します。
6. その他部品の点検と保護
- ネジやカバー類は緩みや破損がないか確認し、緩いものは締めておきます。
- 防振ゴム、ハンドル、スターターなども点検し、亀裂や劣化がないか確認します。
- 必要に応じて、部品カバーや袋に入れて保管します。
7. 保管場所の注意
- 直射日光の当たらない、湿気の少ない場所に保管します。
- 高温になる場所や火気の近くは避けること。
- 棚に置く場合は、倒れないように固定します。
午後から「振動障害およびその予防に関する知識」を行いました。
振動障害は、主にチェーンソーや刈払機などの振動を伴う工具の使用によって引き起こされる、手や他の体の部分の血液の循環に関する問題、末梢神経の損傷、そして骨や関節に関連する障害など、3つの種類の障害を総じて指します。
振動障害は、主に機械や機器から生じる振動が主要な原因で、この振動には作業時間や環境条件(例: 寒冷など)や日常生活などが複雑に影響を与え、その結果、障害が発生すると言われています。
特に林業で振動障害の問題として取り上げられているのが、レイノー現象(または蒼白現象)です。この現象は、長時間の振動への曝露と寒さを感じる状況下でよく見られます。刈払機などの機械が発する振動のうち、低周波振動は主に骨や関節に、一方、高周波振動は主に循環系統に影響を与える傾向があるとされています。
振動障害は、手や腕にしびれ、冷たさ、またこわばりなどの症状が時折現れることもあれば、継続的に起こることもあります。さらに、この障害には、主に手や足の血液の循環に関連するレイノー現象(蒼白現象)、末梢神経への影響、そして運動機能に関する問題なども含まれます。
国際労働機関(ILO)は、振動障害を「振動によって引き起こされる疾患で、筋肉、腱、骨、関節、末梢血管、または末梢神経に影響を及ぼすもの」と定義しています。同様に、国際労働衛生協会(ICOH)の1983年のロンドン会議では、振動障害は主に次の3つの要素から成り立つと合意されました:指の循環に関連する問題、感覚や運動神経に関する障害、そして筋肉や骨などの骨格系統に関連する問題。
振動障害は、多くの異なる症状が入り混じる複雑な病気で、一度症状が進行すると回復が難しいことがあります。そのため、振動障害の予防策として、適切な作業用具の選択、適切な作業時間の確保、作業方法の最適化、労働環境の整備、そして振動障害を早期に発見するための特別な健康検査など、予防策が非常に重要です。また、必要に応じた適切な治療も欠かせません。
振動障害の予防策は、労働省の指針に詳しく記載されています
長時間にわたる振動工具の使用は、振動障害の大きな原因です。以前の振動工具による障害防止策は、操作時間を1日2時間未満にし、振動値を3G(29.4m/s2)以下に制限するというものでした。しかし、実際には高振動の工具をよく使用する場面が多かったため、2時間の制限では十分な対策とは言えませんでした。
国際標準化機構(ISO)の調査により、振動障害の予防には振動の頻度、強さ、およびばく露時間を考慮した対策が効果的であることが確認されました。そのため、厚生労働省はISOの規格に基づく新しい振動障害予防策を積極的に支持・普及しています。
新しい振動障害予防対策は、主に3つの要素から成り立っています。それは、3軸合成値の管理、日振動ばく露量A(8)の管理、そして日振動ばく露量の管理です。
3軸合成値は、振動工具が手指に与える振動の強さを示すもので、手の前後、左右、上下の方向で振動を総合的に評価する値です。これは、振動の周波数範囲を抽出し、それぞれの周波数で補正をかけて振動の強さを計測し、その結果を合算したものです。
日振動ばく露量A(8)は、1日における振動へのばく露の量を表します。この値は、3軸合成値と、実際に振動工具を保持して操作する時間を組み合わせて算出されます。
日振動ばく露量の管理とは、1日の振動ばく露の量をコントロールすることを指します。これは、作業時間を調整して「日振動ばく露限界値」を超えないようにしたり、振動が少ない工具を選んだりするなどの対策を実施することです。
振動障害の症状を軽減するために、チェーンソーを使う際には、定期的に休憩をとることが大切です。厚生労働省は、これを助けるためのガイドラインを提供しています。これによれば、1回の作業を最大で10分に制限するべきです。大きな木を切る場合、10分が経過すると一旦休憩を取りましょう。休憩の時間は、作業時間と同じくらいに設定します。例えば、10分作業したら、10分間の休憩を挟むようにしましょう。
また、1日における操作時間は、最大でも2時間までと規定されています。チェーンソーを使った作業の他にも、さまざまな仕事を上手に組み合わせて、作業を進めるようにしましょう。また、振動の強さを示す「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」に基づく操作時間制限も存在します。これにより、1日の操作時間が2時間未満になる場合もあることに留意しましょう。
受講生の皆さんは、講習に真剣に取り組み、実際に手を動かしながら学びを深めました。最後に修了証をお渡しして、この日のラボを無事に終えることができました。
次回のラボは11月16日を予定しています。
フォレストリー・ラボでは、あなたにぴったりのチェンソーや刈り払い機の選び方から始めて、使い方やメンテナンス方法、安全な取り扱い方法、効果的な作業手順など、必要な知識と技術を一から丁寧に教えます。特に、危険性のある作業だからこそ、安全で確実な技術を身につけることを重視しています。
初めてチェンソーや刈り払い機を使う女性の方でも、安心して木の切断作業を行えるよう、分かりやすく丁寧にサポートいたします。あなたのニーズや目標に合わせたカスタマイズされた指導を通じて、自信を持って作業に取り組むことができるようお手伝いいたします。
また、フォレストリー・ラボでは、伐木などの業務特別教育と刈り払い機の取り扱い安全衛生教育も提供しており、これらの教育を修了された方には修了証をお渡ししています。この学んだ知識や技術は、本業としても、副業としても有効に活用できます。
さらに、基本技術から応用へ中級者のための超実践的林業実践講座として、「フォレストリー・ラボ 中級」では初級で得た知識と技術を応用し、さらに難しい技術を実践していきます。チェンソーのキャブレターの分解・清掃、昇柱器と使った木登り、大径木の伐木など本業として使える技術を習得できます。また、里山資源を活用できるように軽トラックが入れる幅の作業道開設の基本をお教えします。
また、フォレストリー・ラボ 中級の中で小型車両系建設機械の安全衛生教育行い、受講された方には修了書をお渡ししますのでここで学んでいたことを本業としても副業としても活用していただけます。
見学したい方は、お気軽にお問い合わせください。
